世界遺産として知られる宮島に出店までへの思い パンケーキの向こうがわ
先月25日世界遺産で知られる広島県の宮島に、新店舗をオープンした「パンケーキの向こうがわ」
宮崎で1号店を立ち上げてからわずか2年。
日本を代表する景勝地への出店です。
たどり着くまでには、オーナーのたゆまぬ努力と熱い思いがありました。
広島県宮島にオープンしたのは、まるでバーのような雰囲気が漂うスフレパンケーキ専門店です。
「記憶に残るパンケーキ屋をやりたいというのが叶ったので世界遺産、日本三景の土地でできるっていうのは自分の中でプラスだし、ここで自分が本当にやりたいパンケーキ屋をイメージできたかな」
華々しい宮島出店。
しかしその道のりは決して順風満帆ではありませんでした。
パンケーキの向こうがわ代表の前田洋輔さん、おととし10月、宮崎市に1号店をオープンしたものの、飲食店の経営経験はゼロ。
約半年間 客足は伸びませんでした。
「1日にお客さんが2人から3人しかご来店していただけなかった時とか夜営業もやってて1人で」
「その時も全然お客さん来なくて辞めたいなって時期もあって」
それでも前田さんはお客さんの笑顔を見たい一心で、1日のほとんどを改良に費やし、生まれたのが現在のレシピです。
店が軌道に乗り始めた時、宮島出店の転機が
(パンケーキの向こうがわ 前田洋輔代表)
「初めてコラボした商品が怪獣レモンっていう」
規格外のレモンをブランド化した広島県尾道市の特産品「怪獣レモン」を使って商品開発をしたことがきっかけで、怪獣レモンの社長と宮島へ。
そこで、後に店舗となる蔵を見つけましたが…
(パンケーキの向こうがわ 前田洋輔代表)
「すごい素敵な場所やなと思って、高級なパンケーキ屋をやりたいという夢があって空いてるってことで、お願いしたら多分無理やろって県外やし無理やろって」
宮島には歴史のある店が多く、県外から出店はほとんどありません。
しかし、前田さんの情熱と行動力が地元の人たちに届きました。
(まる福物産 福田容子代表取締役)
「歴史のある建物なのでどなたにでもというのは…」
「また宮島に来たいと思ってもらえる方にお店をして頂きたいと思っていたので、前田さんはぴったりだと思います」
(パンケーキの向こうがわ 前田洋輔代表)
「自分がパンケーキ屋さんをやってる思いは負けてないというか、伝わったんじゃないかなというか、その記憶しかない」
掴んだチャンスは前田さんの努力の賜物。
その一歩を踏み出す日がやって来ました。
(秦萌記者)
「厳島神社に続く商店街です」
「こちらのお店の奥に新しい店舗があるんです。佇まいが洗練されていますね。かっこいい!一歩入ると日常から離れた雰囲気が広がっています」
お客さんに好きなお皿を選んでもらったら盛り付けは目の前で・・。
(イタリアから)
「おいしいです」
(ドイツから)
「very special」
(イタリアから)
「amazing!すごい。おいしかった」
「味が完璧だし、ソースも素晴らしい。とてもふわふわしてた」
(広島市から)
「なかなかないですよね、この空間とこだわりのパンケーキは」
(広島市から)
「出てくるまでワクワクしてニヤニヤしながら頂きました」
「ちょっとリッチな感じで気持ちが豊かになりました」
(パンケーキの向こうがわ 前田洋輔代表)
「お客様が笑顔で帰っていただけたのでよかった」
「思い出になるような営業になりました」
この日 前田さんには新たなチャレンジが芽生えてきました。
「成長した先に見えてくるものがある」
パンケーキの向こうがわの挑戦はこれからも続きます。