富士川町の鰍沢中学校で20日、閉校式が行われ、78年にわたる歴史に幕を下ろしました。式典では最後の在校生らが伝統のおはやしを披露し、慣れ親しんだ学び舎に別れを告げました。

　鰍沢中の体育館で行われた閉校式には歴代の校長や最後の在校生ら約180人が参加。小池剛校長が校歌の歌詞を引用し、4月から新たな学び舎で生活を始める生徒にエールを贈りました。

鰍沢中 小池剛 校長
「『野の火が芝を焼いた跡 創造の草萌えるのだ』、1つのことが終わるということは新たなスタート」

　式典ではこのほか、在校生と卒業した3年生の49人が地元・旧鰍沢町に伝わる「鰍沢ばやし」の演奏を披露しました。

鰍沢中1年 青柳英さん
「100点満点で最後に悔いがないように演奏できて良かった。悲しい気持ちもあるが今年1年で学んだことを生かして来年度も頑張っていきたい」

　鰍沢中は新年度から増穂中に統合され、新たに富士川中としてスタートします。