ブラジルを訪問していた石破首相は20日、記者会見し、国民民主党が主張する「103万円の壁」の見直しについて「丁寧に協議を進めたい」と強調しました。

石破首相「『年収103万円の壁』と言われるものですが、経済対策、税制改正にかかる国民民主党からのご提言に対しては、与党として真摯（しんし）に検討させていただく。各党の政務調査会長、あるいは税制調査会長の間で丁寧に協議を進めたい」

石破首相は103万円の壁の見直しについて「労働供給や税収に、いかなる影響を与えるか、様々な指摘がある」とした上で、国民民主党など「各党と丁寧に協議を進めたい」と述べました。

また、アメリカのトランプ次期大統領との関係について、石破首相は「緊密に意思疎通を行う。対峙という考え方は取らない」とした上で「両国が協力することが、両国の国益になると説明し、理解してもらう努力をしていきたい」と強調しました。

石破首相はブラジルを出発し、21日の朝に日本に到着する予定です。