石破新内閣がスタート 事実上の総選挙モードへ 衆議院解散めぐり攻防
1日、第102代首相に選ばれ、1日夜にスタートする石破新内閣。石破首相が慎重姿勢から一転、衆議院のスピード解散を決断したことで、早くも与野党の攻防が激しくなっています。
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午後2時過ぎ、衆議院本会議で首相指名選挙が始まりました。
そして…
衆議院 額賀議長
「石破茂君を衆議院規則第18条第2項により、本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」
石破氏が第102代の首相に選出。5度の挑戦を経て、ついに首相の座をつかみ取りました。
一方、首相として最後の日を迎えた岸田首相。“最後の挨拶”で口にしたのは、感謝の言葉でした。
岸田首相
「3年間、本当に多くの皆さんに支えていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。まずは今、それにつきます。ありがとうございました」
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その岸田前首相のバトンを受け継ぐ石破新首相は早速…
日本維新の会 馬場代表
「おめでとうございます」
野党各党に挨拶回り。立憲民主党への挨拶では、厳しい表情で写真撮影に応じる野田代表。こうクギを刺しました。
立憲民主党 野田代表
「臨時国会は会期延長もできますので、ぜひいい議論をしましょう」
先月30日、衆議院を10月9日に解散し、27日に総選挙を行う考えを表明した石破首相。これに対し野党側は、「十分な議論が必要だ」などと猛反発しています。
立憲民主党 野田代表
「ついこの間まで、与野党が予算委員会等で論争して、そして国民のみなさまに判断材料を提供してから信を問うと言ってきたことを守っていないじゃないかと」
また、かつて石破首相が「『今解散すれば勝てる』とばかりに解散することは、憲法に反する」という趣旨の発言をしていたことについても批判の声が上がっています。
当初は早期解散に慎重だった石破首相は、なぜ方針を変えたのでしょうか。異例のスピード解散について石破首相は…
石破新首相(周辺に対して)
「これ以上の苦渋の決断はなかった。私らしくない決断と言われても仕方ない」
党内の早期解散論に押し切られ、「議論をする」との持論を封印せざるを得なかった形です。
そして…
記者
「午後3時57分です。石破新総理を乗せた車が官邸に入りました」
石破首相が、首相として初めて官邸に入り組閣本部を設置。新たな閣僚たちに官邸に呼び出す電話がかかります。
その中には、先月30日にまだ石破首相から連絡をもらってないと言っていた牧原議員の姿もありました。
そしてついに…
新法相に起用 牧原秀樹議員
「はい、わかりました。よろしくお願いします、ありがとうございます」
正式な連絡が入り、安心した様子。そして、続投となった林官房長官により閣僚名簿が発表されました。
林官房長官
「石破内閣の閣僚名簿を発表いたします。外務大臣、岩屋毅。文部科学大臣、阿部俊子」
そして、この人の名前も読み上げられました。
「法務大臣、牧原秀樹」
法相として初入閣しました。
「内閣府特命担当大臣、こども政策、三原じゅん子」
新こども政策担当相に起用 三原じゅん子氏
「大変重要な政策なので、しっかりと取り組んでほしいということ。しっかり、石破政権の中で頑張ってまいりたいと思います」
このほか、全閣僚のうち女性は2人、初入閣は13人となっています。
この後、皇居での認証式などを経て、1日夜には第一次石破内閣が正式に発足することになります。
(10月1日午後6時頃放送『news every.』より)