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北朝鮮がミサイル発射「Jアラート」発出も…“警戒”対象地域が二転三転…なぜ?

2022年10月4日 20:32
北朝鮮がミサイル発射「Jアラート」発出も…“警戒”対象地域が二転三転…なぜ?

4日朝、北朝鮮から発射された中距離弾道ミサイルは、日本上空を通過し太平洋に落下しました。ミサイルが飛来する可能性のある地域にはJアラート(=全国瞬時警報システム)で避難が呼びかけられましたが、落下を警戒すべき対象地域が二転三転しました。“検証を行うべき”との声も出ています。

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東京・千代田区では4日朝、通勤時間帯にサイレンが鳴り響き、「ミサイル発射、ミサイル発射」とアナウンスが流れました。

会社経営者(50代)
「不気味な音でした、聞いたことないような。怖かったです」

日本の上空を通過するのは、2017年以来、5年ぶりです。

4日午前7時22分頃に発射された北朝鮮のミサイルは、青森県上空を通過し、日本の排他的経済水域(=EEZ)の外の岩手・釜石市から東に約3200キロの地点に落下したとみられ、飛距離は過去最長とみられています。

国民の命を守るため、ミサイルが日本に落下する可能性がある際に発出される「Jアラート」。東京が「Jアラート」の対象となったのは、初めてのことです。

対象となったのは、伊豆諸島と小笠原諸島のみでしたが、千代田区では、東京都全域のどこかが対象となった際にサイレンが自動的に鳴る設定となっていたため、23区で唯一、サイレンが響き渡りました。

ただ、政府は、屋外にいる場合は近くの建物の中か地下に避難するよう呼びかけていますが、今回は対象地域ではなかったものの、サイレンが鳴るさなかに、続々と地上に出てくる人々をカメラが捉えていました。

主婦(40代)
「すぐに考えて行動できるように、普段から考えないとなって」

都は先週、すべての市区町村で地下鉄の駅舎や公共施設など、3755か所の緊急一時避難施設を確保しました。1~2時間程度は一時的に避難できる想定です。

小池都知事は先月30日、「まさかっていうことについて、備えていく必要があると思います」と述べていました。

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北朝鮮はこの10日間で5回と、異例の頻度でミサイルを発射しています。日本への脅威も高まる中、「Jアラートの検証を行うべき」という声もあがっています。

実は今回、落下を警戒すべき対象地域が二転三転していた「Jアラート」。最初の対象地域は、北海道と東京でした。この2分後には、青森と東京になり、そして13分後には東京が消え、北海道と青森になりました。

さらに、対象となった東京の島しょ部を巡って、政府は“注意が必要な地域ではなかった”と説明しました。

松野官房長官
「注意が必要となる地域でないにもかかわらず、情報伝達が行われたもの考えられる」

なぜ、このような事態が起きたのか。専門家は――

北朝鮮政治が専門 慶応義塾大学・礒崎敦仁教授
「予想不可能性が高いわけです。完璧なものを目指すのは難しいということです。本当に有事の時のことを考えると、外交によって北朝鮮との不信感を和らげていく努力が必要になってくる」

政府は「Jアラート」の調査・検証を行うことにしています。