アメリカ軍普天間基地（沖縄・宜野湾市）の移設問題をめぐり、鳩山首相は２８日夜、新しい移設先が決まらず普天間基地を引き続き使用することについて「選択肢ではない」と明確に否定した。

　政府内では、５月末の期限までに新しい移設先を選定してアメリカ政府や地元の合意を得ることは極めて困難なことから、普天間基地が継続使用となる可能性が取りざたされている。しかし、鳩山首相は２８日夜、「（普天間基地の）移設先が自分に戻るということは、基本的に選択肢ではないと。『移設先を探せ』と言っているんですから、今まで通り（普天間基地を）使うなどという話はないと」と述べて、この可能性を否定した。

　政府は既定方針通り、日米合意の辺野古（沖縄・名護市）を含む移設先を探すことになる。