自民党は２日、政治資金規正法違反の疑いで逮捕された民主党の衆議院議員・石川知裕容疑者が起訴された場合、議員辞職勧告決議案を提出する方針を決めた。与野党各党に共同提出を呼びかけることにしている。

　２日の自民党役員会では、川崎国対委員長が「４日に石川容疑者の拘置期限を控え、その結果を見た上で議員辞職勧告決議案についての対応を一任いただきたい」と述べ、異論なく了承された。自民党は、民主党以外の与野党各党に共同提出を呼びかける方針。

　大島幹事長は「すでに、逮捕という状況自体が、国会議員としての倫理観が問われる大きな問題。民主党としてどう判断するかは、民主党の政治の倫理観。政党としての倫理観・道義観は、ご自身で結論を出すこと」と述べた。

　これに対して、ある民主党幹部は「議員辞職勧告決議案は今までは民主党が提出していた。参ったな」と話した。一方で、小沢氏に近い議員からは「否決すべきだ」との強硬論も出ており、難しい対応が迫られている。