×

大半が“政治とカネ”~防戦一方の党首討論

2010年2月17日 17:11
大半が“政治とカネ”~防戦一方の党首討論

 鳩山首相(民主党代表)と野党党首との一騎打ちとなる党首討論が17日、行われた。党首討論は去年9月の鳩山政権発足以来、今回が初めて。自民党・谷垣総裁は持ち時間のほとんどを使って政治とカネの問題を追及し、鳩山首相は防戦に追われた。

 谷垣総裁はまず、鳩山首相が母親からの資金提供が発覚した後に贈与税を納税したことについて、「首相は平成の脱税王とも言われている。きのう(16日)から確定申告の受け付けが始まったが、『納税するのがバカバカしい』と話す人もいる」と指摘した。これに対し、鳩山首相は「申し訳ない」と陳謝した上で、「新しい国づくりのためにぜひ納税をお願いしたい。納税が漏れていることが判明した時は驚いたが、さかのぼって納税することも法的に許されている」と述べた。

 また、民主党・小沢幹事長の元秘書ら3人が起訴されたことについて、谷垣総裁は「鳩山首相から小沢幹事長に国会で説明するよう指導する考えはないのか」とただしたのに対し、鳩山首相は「国会で判断すべきことだが、進言する用意はある」と述べた。これを受けて、谷垣総裁は、小沢幹事長らの証人喚問をあらためて求めた。

 谷垣総裁は、持ち時間のほとんどを政治とカネの問題に費やした。これに対して、鳩山首相は「企業団体献金を全面的に禁止しなければいけない」と協力を求める形で応じたが、谷垣総裁がこれに応えることはなかった。

 また、谷垣総裁の次に討論に臨んだ公明党・山口代表は、政治資金規正法改正に関する与野党の協議機関の設置を求めた。これに対して鳩山首相は「賛成したい」と応じた。