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勝連半島沖案など2案を米国側に提示へ

2010年3月18日 17:18
勝連半島沖案など2案を米国側に提示へ

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設先について、政府は、勝連半島(沖縄・うるま市)沖の埋め立て案とアメリカ軍キャンプ・シュワブ(沖縄・名護市)陸上案の2案に絞ってアメリカ側と交渉に入る方針を固めた。

 第1候補は、勝連半島沖の宮城島の南側海域を埋め立てて滑走路を建設する案。これと第2案のキャンプ・シュワブ陸上案をアメリカ側に提示する方針。いずれの案も、ヘリコプターや航空機の訓練を鹿児島・徳之島など沖縄県外に移転することで沖縄県の負担軽減を図る考え。

 政府は近く、関係閣僚による会議を開いて正式に方針を決めるが、勝連半島沖案についてはすでに民主党・小沢幹事長にも説明しているという。アメリカ側との交渉については、29日からの主要8か国(G8)外相会合に出席する岡田外相が、アメリカ側のクリントン国務長官、ゲーツ国防長官と会談する方向で調整が進んでいて、この場で移設案を打診する方針。

 また、これに関連して、北沢防衛相が17日朝、都内で沖縄・仲井真県知事と会談していたことがわかった。北沢防衛相は、海の埋め立てには知事の許可が必要になることから、勝連半島沖案など政府の検討状況を説明し、意見交換したとみられる。