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自民党・若林元農水相 “代理投票”で辞職

2010年4月2日 13:47
自民党・若林元農水相 “代理投票”で辞職

 自民党・若林元農水相は2日、参議院本会議の採決で、退席していた青木前参議院議員会長の投票ボタンを押した問題で議員辞職した。

 前代未聞の不正行為の理由について、若林氏は「なぜそういう行為をしたのか。自分でも魔が差したとしか言いようがない心境だ」と謝罪した。また、若林氏は先月31日の本会議で10回あった採決すべてで、青木氏の代わりに投票したことを明らかにした。しかし、青木氏からの依頼はなく、過去に同様の行為をしたことはないとしている。青木氏も「(ボタンを押す依頼とかは?)そんなことするはずないじゃない。(Q辞職については?)本人からことわりの電話があって初めてわかった」と述べ、若林氏に投票を依頼した事実はないとしている。

 一方、若林氏の行動に与野党双方から議員辞職は当然のこととの声が相次いでいる。

 自民党・谷川参院幹事長「聞いた瞬間に、議員としての資質に欠けるということで、やめてもらいたいというふうに判断した」

 菅財務相「うかつというレベルでは言えないくらい重大なこと」

 仙谷国家戦略相「学生時代には“代返”というのは割とあるんだけど、想像がつかないような事態」

 自民党執行部は早期の決着を図った形だが、閣僚経験者による軽率な行為に「政府・与党もダメだが、自民党も相変わらずだ」とあきれた声も上がっている。