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普天間移設報告書、V字案とI字案を併記へ

2010年8月31日 2:19
普天間移設報告書、V字案とI字案を併記へ

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題で、日本政府は31日、具体的な位置や工法についての日米の専門家協議の結果をまとめた報告書を発表する。報告書には、滑走路1本のI字案と、2本のV字案が併記されることになった。

 日米両政府は、今年5月の日米合意に基づいて沖縄・名護市辺野古に建設する滑走路について、両国の専門家による協議を行い、具体的な位置や工法の検討を今月末までに終えることにしていた。

 31日に発表される報告書には、V字型に2本の滑走路を建設する従来の計画と、日本側が新たに提案したI字型滑走路1本にする案を併記することになった。また、いずれの滑走路も、名護市にあるキャンプ・シュワブの辺野古崎沿岸部を埋め立てて建設するとしているほか、環境への影響や建設予定期間なども報告書に盛り込まれている。一方で、2つの案それぞれの滑走路からの航空機の飛行経路については、日米で調整がつかなかったため公表を見送ることとなった。

 政府はこの報告書について、31日午前にも、沖縄から上京している上原副知事らに説明し、その後に公表することにしている。