滑走路の視界が急速悪化 アシアナ機事故
広島空港でアシアナ航空の旅客機が着陸に失敗した事故で、着陸時に滑走路の視界が急速に悪化していたことがわかった。
日本テレビは今回、広島空港に設置されている、滑走路の視界を15秒ごとに観測する装置の詳細なデータを入手した。入手したデータによると、着陸許可が出た午後8時頃の視界は1800メートル以上あり良好だったが、8時4分には着陸の条件を下回る1300メートルに低下。さらに視界は急速に悪化し、事故が起きた8時5分頃には300メートルになっていたことがわかった。視界300メートルは滑走路脇の着陸用のライトがほとんど見えない状態だという。
この間、滑走路の中央付近や反対側は良好な視界を保っていて、滑走路では事故機が進入した東側だけで急速に霧などが発生したとみられる。