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小沢元代表、鳩山前首相や舛添代表らと会談

2010年12月9日 0:13
小沢元代表、鳩山前首相や舛添代表らと会談

 菅政権は8日で発足半年を迎えたが、足元がぐらついている。民主党執行部は、小沢一郎元代表の国会招致を国会で議決する方針を固めたが、党内の一部から強い反発が出ている。小沢氏は8日夜、鳩山由紀夫前首相と弟・邦夫氏、新党改革・舛添要一代表らと会談した。

 民主党・岡田克也幹事長は7日、輿石東参議院議員会長に対して、小沢氏を招致する政治倫理審査会の開催を議決することを了承するための臨時役員会を開くことを求めた。しかし、輿石氏はこれを拒否し、臨時役員会のメドは立っていない。

 8日午後には、小沢氏に近い森ゆうこ議員や「小沢チルドレン」の谷亮子議員らが、岡田幹事長に対し、執行部の方針に反対する申し入れを行った。森議員は「(岡田幹事長は)全く今やることが違うでしょう、と。茨城県議会議員選挙、来年度の予算編成に向けて党内が一致結束してそこに集中すべきだと。そういう環境を作るのが幹事長の役目で、全く今の情勢がわかっていないのではないか。岡田幹事長の判断はもう一度お考え直しいただきたいということで、申し入れに来させていただきました」と述べた。

 さらに、小沢氏に近い民主党幹部が8日、「小沢さんの問題より、仙谷由人官房長官を代える方が先だろう」と述べるなど、党内の一部に強い反発が出ている。

 また、8日夜、小沢氏は鳩山前首相と邦夫氏、舛添代表らと会談した。出席者によると、小沢氏と鳩山前首相は「菅政権には協力しようとしているのに、私たちを切って政権浮揚しようとしている。協力のしようがない」などと話したという。

 一方、菅首相側近は「小沢氏は追い込まれて焦っているだけだ」と批判するなど、対立は激しくなっている。