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鳩山前首相の「方便」発言、野党「大問題」

2011年2月16日 19:06
鳩山前首相の「方便」発言、野党「大問題」

 鳩山前首相がアメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)を沖縄県内に移設する理由に海兵隊の抑止力を挙げたことは「方便だった」などと述べた問題について、野党側は16日の衆議院予算委員会で「大問題だ」などと政府の姿勢を追及した。

 自民党・中谷元防衛庁長官「これがアメリカと文書をもって合意した首相の言うべき言葉ですか?このことは、日米合意の存立を揺るがしかねない大問題ですが、この発言をどう思いますか?」

 菅首相「沖縄における海兵隊を含む在日米軍の存在は、わが国の安全にとっても、アジア太平洋地域の安全にとっても極めて重要な役割を果たしている」

 北沢防衛相「鳩山氏の発言は、私にはなかなか理解できません。人生長く生きていると、時々とんでもないことが起きるが、私の人生の中でも1、2を争うような衝撃的なこと」

 また、沖縄出身の共産党・赤嶺議員が菅首相に対し、鳩山氏の発言についてあらためて受け止めをただすと、菅首相は「そういう表現は本当に問題で、私の認識とは違っている」と苦しい答弁を迫られた。

 野党側は鳩山氏の参考人招致を求めている。なお、鳩山氏は真意が伝わっていないなどと既に釈明している。