日独友好決議で棄権続出「歴史認識を誤認」

日本とドイツの国交開始から150周年を記念する国会決議が22日、衆議院本会議で可決された。しかし、民主党などとともに決議を提出した自民党から多くの議員が反対や棄権をする異例の採決となった。
この決議は、日本とドイツの交流が始まって今年で150年となることを記念して、民主党や自民党などが国会に提出したもので、22日の衆議院本会議で賛成多数で可決された。しかし、決議文の内容をめぐり、賛成する予定だった自民党の中から「歴史認識を誤認している」などと異論が噴出し、採決では多くの議員が反対や棄権をした。
棄権した自民党・小泉進次郎議員「日本とドイツの友好増進には大賛成。でも、その中の決議文の事実の誤認に対しては良くないと。事実誤認のまま、決議案に賛成するわけにはいかない」
自民党・逢沢一郎国対委員長「もう少し慎重にそれぞれの所属議員の考え方・意向を集約すべきだった。その点については、反省を持たなきゃならんと思います」
自民党執行部は、反対や棄権をした議員の処分はしない考えだが、日本とドイツの友好を記念する決議は後味の悪いものとなった。