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民主党代表選レースが本格化 乱戦の様相

2011年8月20日 4:21
民主党代表選レースが本格化 乱戦の様相

 民主党代表選レースが本格化している。海江田経産相が19日、事実上の出馬を表明した他、鹿野農水相も出馬に必要な推薦人20人を確保した。乱戦の様相となっている。

 海江田経産相は「民主党代表選挙についてでありますが、これは今、民主党の中のいろんな方のご意見を聞きながら、調整中でございます」と述べ、事実上、出馬を表明した。また、海江田経産相は、党内最大勢力を率いる小沢元代表について、党の代表に選出された場合は、小沢元代表の党員資格停止処分を解除する考えを示唆した。海江田経産相はこの後、鳩山前首相、さらに小沢元代表を訪ね、支援を要請した。これに対して、鳩山前首相、小沢元代表とも支援するかどうかは明言を避けている。小沢元代表は、選挙戦ギリギリまで誰を推すのか沈黙を守る構えで、25日に事実上の小沢グループ総決起集会となる会合を行う予定。

 また、鹿野農水相を支持する議員26人は19日、鹿野農水相に対し、正式に出馬を要請した。鹿野農水相は「私の政治人生の中で、最も重いご要請をいただいたと」と述べて、出馬に前向きな姿勢で応え、さながら、決起集会の様相となった。

 一方、「ポスト菅」の本命とされている野田財務相は、党内の支持が当初の予想ほど広がっておらず、こうした情勢を受けて、野田財務相に協力するとみられていた前原前外相の出馬があるのかどうかが、大きな焦点となってきている。

 今回の代表選は「短期決戦」、「候補者乱立」の様相となっている。