大阪・橋下徹府知事が２２日未明、大阪府議会に辞職願を提出し、明け方の会見で来月行われる大阪市長選へのくら替え出馬を表明した。これに対し、既に出馬を表明している現職・平松邦夫市長は「大阪市を潰すために、府知事の座を捨てて乗り込んで来られる人との戦いですから、いかに多くの大阪市民の方を私の応援をしていただく形にできるのか」と述べた。

　橋下知事は２２日未明の府議会終了後、議長に辞職願を提出。再び開かれた府議会で辞職が同意された後、大阪市長選へのくら替え出馬を表明した。橋下知事は、大阪市を８つから９つの特別区に分割し、再編する「大阪都構想」を掲げている。

　これに対し、大阪府民からは「あの人はあの人で考えがあるのでしょうし、どんなことをやっていくのかは見てみたいと思う」「おかしいと思う。４年間委託しているから、（途中で）放り出すのは話が違うと思う」といった声が聞かれた。

　大阪市長選には平松市長の他、前大阪市議・渡司考一氏、兵庫・加西市の前市長・中川暢三氏が既に出馬を表明しており、来月２７日には、大阪府知事選とともに大阪の行く末を占うダブル選挙が実施される。