松野官房長官 中国で拘束の邦人男性の解放求めていることを明らかに
中国の上海で去年12月、日本人男性が中国当局に身柄を拘束されたことがわかりました。この男性について、松野官房長官は中国側に解放を求めていることを明らかにしました。
日本政府によると、反スパイ法が施行された翌年の2015年以降、今回の男性を含め、スパイ行為に関わったなどとして、中国で16人が拘束されたと確認しているということです。
このうち8人が解放されるなどしてすでに帰国しています。ただ、服役中だった70代の男性1人が体調を崩し、今月、亡くなったということです。
松野長官は、この男性の病状を考え、中国側に早期の帰国を認めるよう、求めていたことを明らかにしました。
そのうえで、「帰国できないまま死亡に至ったことは誠に遺憾であり、中国側に抗議した」と述べました。