社民党は２５日の党大会で、初めて選挙による幹事長の選出を行い、現職・重野安正幹事長の再任が決まった。

　党役員人事をめぐっては、党勢の落ち込みに歯止めがかからない中、福島瑞穂党首の無投票５選や党運営に対し、阿部知子政審会長らから批判が噴出するなど混乱が続いていた。

　こうした中、幹事長ポストについても話し合いで調整がつかず、２５日の党大会で代議員による投票を行うことになり、福島党首が推した重野氏と、阿部政審会長らが推す服部良一国対副委員長が争った。その結果、重野氏が１７３票、服部氏が５７票を獲得し、重野氏の再任が決まった。

　福島党首は「選挙になったのは良かった」としているが、結果として主要ポストの顔ぶれは変わっておらず、党内の不満はくすぶりそうだ。