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民主の消費増税法案事前審査 冒頭から紛糾

2012年3月14日 22:40
民主の消費増税法案事前審査 冒頭から紛糾

 「社会保障と税の一体改革」で最大の焦点となっている消費税増税法案について、14日、民主党内の事前審査がスタートした。しかし、議論の進め方をめぐって「今はまだ増税を議論する段階にはない」といった意見が出るなど、会議は冒頭から紛糾した。

 14日夕方に始まった民主党の会議には、100人以上の国会議員が出席した。会議では、議論の進め方をめぐって、出席者から「国会議員の定数削減などがいまだに実現しておらず、増税法案の審議を始める段階ではない」といった反対意見が出て、冒頭から紛糾した。また、消費税増税に反対する議員は、経済状況が著しく悪化した際に増税を停止できる「景気弾力条項」について、経済成長率を明記するなど、停止できる要件をより具体的に示すよう求めた。

 野田首相は23日を軸に法案を閣議決定することを目指しており、民主党執行部は今週中に党の了承を得たい考えだが、協議は難航が予想される。