衆議院・中井洽予算委員長が北朝鮮の要人とモンゴルで会談するとの水面下の計画が明らかになったことで、中井氏の海外渡航をめぐって野党が反発している。

　１６日に開かれた衆議院議院運営委員会の理事会で、民主党は「中井委員長が１７日から３日間の日程で台湾への訪問を予定している。渡航を認めてほしい」と求めた。

　これに対し、自民党は「わざわざ国会の会期中に予算委員長が訪問する必要がない」と主張。中井委員長が台湾訪問の機会に、さらにモンゴルも訪問して北朝鮮の要人と接触するとの水面下の計画が明らかになったことから、渡航に強く反対した。

　与野党の間では話し合いがつかず、結局、横路孝弘衆議院議長の判断で台湾への渡航は認められることになったが、自民党は反発している。