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空自司令部、連携強化で米軍横田基地へ移転

2012年3月26日 23:43
空自司令部、連携強化で米軍横田基地へ移転

 全国の戦闘機部隊や弾道ミサイル防衛を指揮する航空自衛隊の司令部が26日、東京・府中基地から、同じ東京都内にある在日アメリカ軍・横田基地に移転した。

 航空総隊司令部の移転は、ミサイル防衛で自衛隊とアメリカ軍が連携を強化することなどが目的で、06年に日米両政府が合意していた。北朝鮮が来月に人工衛星の打ち上げと称して発射を予告している事実上の弾道ミサイルに対処することになる。

 司令部の地下には日米共同調整所が設置され、隣接するアメリカ軍の第5空軍司令部と連携して、イージス艦や地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を指揮する。モニターで情報共有しながら、日米が迎撃の割り当てや部隊の配置を調整する。

 政府は、ミサイルの部品などが日本に落下する可能性に備え、30日にも緊急時の迎撃をあらかじめ了承する破壊措置命令を出す方向で調整している。