北、日本海へ“短距離弾道ミサイル”発射
北朝鮮は2日朝、南西部の南浦一帯から日本海に向け短距離弾道ミサイルを発射した。アメリカ軍と韓国軍は2日から大規模な合同演習を始めていて、これに対抗する狙いがありそうだ。
韓国の国防省によると、北朝鮮は2日午前6時半過ぎ、短距離弾道ミサイルと推定される発射体2発を南西部の南浦一帯から日本海に向け発射した。発射体は約490キロ飛び、朝鮮半島をまたぐ形で海上に着弾した。
アメリカ軍8000人あまりと韓国軍約1万人は2日から合同演習を開始。これに対し、北朝鮮の人民軍総参謀部は、軍事演習を非難した上で「すべての打撃手段が目標を狙い、発射できる状態を維持している」と威嚇していて、2日の発射は米韓の演習に対抗するため行われたものとみられる。
一方、日本の岸田外相は「弾道ミサイル発射は国連安保理の決議に反することであり、北朝鮮に対し厳重に抗議する」としている。