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消費税増税法案ついに… 21日採決?

2012年6月19日 19:33
消費税増税法案ついに… 21日採決?

 野田首相が消費税増税法案などの採決の目標とする国会会期末がいよいよ、21日に迫ってきました。ただ、自民・公明両党との合意について、いまだ、民主党内の了承は得られていません。21日に採決は行われるのか、予断を許さない情勢が続いています。

 18、19日にメキシコで行われているG20サミット(=首脳会議)に出席した野田首相。サミットに先立ちロシアのプーチン大統領との会談に臨みました。

 「柔道を愛好する同好の士としてお会いできて大変嬉しく思います」

 あいさつで野田首相が口にしたのは“柔道”。実は、2人とも柔道を趣味にしていて黒帯の腕前です。2人はオリンピック代表チームの柔道着を贈りあったほか、野田首相は講道館柔道の創始者、嘉納治五郎氏の肖像写真も贈りました。共通の趣味、「柔道」をきっかけに信頼関係を構築したいという思いがにじむ野田首相。「始め!の号令をかけられるようにしたい」と、北方領土問題の交渉を柔道にたとえて提案しました。プーチン大統領も前向きに応じたということです。

 一方、官邸で留守を預かる藤村官房長官。18日、記者から問われたのはある食べ物についてでした。

 記者「自民党の伊吹筆頭理事から与党側に京都の土産としてアメが配られたと」

 藤村官房長官「伊吹筆頭理事から駿河屋祇園のアメらしいんですが(与党側に)渡されて」

 消費税増税法案などを審議する委員会で野党自民党の筆頭理事を務める伊吹文明元幹事長が与党側に地元京都のアメを差し入れていたというのです。

 「非常に品のいいアメで。なめてほっとしたというところでございました」

 アメをなめ“ホッと”したという藤村長官。そのアメをevery.も入手しました。細長いアメの中に豆が入っているというちょっと珍しくみえるもの。そのお味はというと、適度な甘さのみつと大豆の甘さが相まって、上品な味に仕上がっています。

 アメの効果か、自民公明両党との修正協議も合意に至りました。期限とされた15日になっての合意でしたが藤村長官、それこそ“ホッと”したのではないでしょうか。

 ところが、修正協議での合意を受けて、18日に開かれた党内の了承を得るための会議では、反対派から異論が続出。了承が得られず、19日、改めて会議を開くことになりました。消費税増税法案の採決はどうなるのでしょうか。

 「6月21日が今の国会の会期末でございますので、それまでになんとか採決を、という基本的な姿勢はかわりません」

 野田首相は21日に採決したいという姿勢を改めて示しました。

 党内をまとめる立場の輿石幹事長も…。

 「“きょうは何としても党内手続きを終わりたい”という思いで、政調会長にもお願いしているところであります」

 一方で、党内の対立ムードの高まりに採決の先送りを求める声もあがっています。19日に行われた鳩山グループの会合で、鳩山元首相からこんな意見が。

 「21日までに決めないといけないのか、まだ国会を延長して十分に議論するタイミングではないか」

 さらに、党の幹部からも「21日までの採決は厳しい」との声も聞かれます。その理由について、修正協議で合意した内容を自民公明以外の野党に説明し、議論する時間が必要と話しています。

 21日の国会の会期末までに党内の了承を得て採決できるのでしょうか。野田首相は20日早朝、G20から帰国します。