×

野田首相と谷垣総裁、民主党分裂後初の論戦

2012年7月9日 13:14
野田首相と谷垣総裁、民主党分裂後初の論戦

 9日、民主党の分裂後初めて、野田首相と自民党・谷垣総裁との論戦が行われた。野田首相は民主党の混乱を陳謝した上で、消費税増税法案を一日も早く成立させる決意を改めて表明した。

 法案採決の際に多くの造反議員が出たことについて、谷垣総裁は「3党合意をないがしろにするものだ」と、野田首相の党運営を批判した。

 谷垣総裁「与野党3党で結んだ信頼関係の基礎もないがしろにするようにも見える。こういう状況になっていることは極めて遺憾」

 野田首相「政権与党の側において、反対を投ずる議員、あるいは棄権、欠席をする議員が多く出たことは、大変申し訳なく思っています」

 谷垣総裁「大骨は全部切り取られてしまった。仮に法案が成立するとなれば、これは明確になって決定的になってくると私は考えております。国民に信をお問いになるお考えはあるのか、ないのか」

 野田首相「骨抜きになったという認識は、私はございません。だから解散・総選挙というお話でございますが、一体改革も含めまして、やらなければいけないことをやり抜いたあかつきに、国民の皆様の信を問いたいと考えております」

 野田首相はまた、参議院での法案修正の可能性については「3党合意は重く、基本的に踏まえて成立できるよう全力を尽くす」と強調した。これに対して谷垣総裁は「十分な覚悟がなければ、参議院の審議でも重大な決意を持って臨まなくてはならない」と野田首相に対する問責決議案の提出も視野に攻勢を強める考えを示した。