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野田首相 参院採決に向け「一致し賛成を」

2012年7月12日 13:48
野田首相 参院採決に向け「一致し賛成を」

 野田首相は12日の衆議院予算委員会で、消費税増税を含む「社会保障と税の一体改革」関連法案の参議院での採決に向け、民主党内が一致して賛成するよう努力する考えを強調した。

 野党側は、自民党・茂木政調会長が「(民主党内の賛成を)確認をしっかりとった上で参院の審議に臨む。それが(自民・公明両党に)お願いする礼儀ではないか」とただすなど、参院での採決で民主党から造反を出さないよう強く求めた。

 これに対し、野田首相は「(賛成は)当然、(民主)党の方針として決めているので、もちろん採決前までには、一人一人がしっかりと投票行動をとるような努力はしていきたい」と答えた。

 また、野田首相は、次の衆院選のマニフェストに消費税増税について記載した上で、これに賛同するかどうかが候補者を公認する際の基準となるという考えを示した。

 一方、新党「国民の生活が第一」を立ち上げた小沢代表は12日、国会内で党の幹部と各党への挨拶回りを行った。

 12日夕方には民主党の両院議員総会が開かれるが、党の分裂を招いた執行部に批判の声が上がることも予想される。この総会を「新たなスタートにしよう」と意気込む野田首相だが、不安材料を抱えたままのスタートになりそうだ。