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野田首相、党分裂の事態を両院総会で陳謝

2012年7月12日 22:16
野田首相、党分裂の事態を両院総会で陳謝

 野田首相は12日の民主党の両院議員総会で、消費税増税法案の採決をめぐって党分裂の事態に至ったことを陳謝した。

 野田首相「多くの、残念ながら離党者を出すような深刻な事態に至りました。民主党の代表として深くおわびするとともに、その責任の重さを強く感じています」

 また、野田首相は、12日の国会で次の衆議院議員選挙のマニフェストに消費税増税を記載し、これに反対する候補者は公認しない考えを示したことについて、「誤解を生んだかもしれないが、公認については私だけでなく、幹事長などの意向も踏まえ、適正に判断する」と軌道修正した。

 出席した複数の議員からは、党の分裂について野田首相の責任を問う意見が出された。

 福田議員「危機的な状況を作ってしまったわけだが、今国会での重要法案を仕上げたら、ぜひ次は後進に道を譲って、9月の代表選挙には立候補しないということを考えてもらいたい」

 党の亀裂の深さをうかがわせるこうした厳しい声に、野田首相は「重い責任があり、痛恨の極みだ」と述べた上で、今後、原発問題などについて、丁寧に意見交換する場を持っていきたいなどと、党の立て直しに向けた決意を示した。

 また、除籍処分となった小沢一郎氏が、民主党のマニフェストに掲げられた「国民の生活が第一」という言葉を新党の名前にしたことから、輿石幹事長は今後、これに代わる新しいキャッチフレーズを作るため、作業チームで検討していく考えを示した。