諫早湾開門 農水相が長崎・佐賀で意見交換
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郡司農水相は28日、長崎県と佐賀県を訪れ、諫早湾干拓事業の開門調査について知事らと意見交換した。
就任以来、初めて長崎県入りした郡司農水相は、出席した中村知事らに対し、「国は来年12月までに開門の義務を負っている」として、「制限開門」を前提とした対策について説明した。県内の関係者からは、代替水源として地下水を利用することに反対の声が多く上がり、郡司農水相は他の方法について検討する意向を示した。
郡司農水相「これまでの意見についても、具体的な対処を示した。これはこれで一つの区切りをつけたい」
中村知事「今回の説明を受けて、前進につながる状況ではない」
一方、佐賀県は、海水の導入量が最大となる「全開門」を求めている。古川知事は、制限開門からスタートすることに「異論はない」と述べた。
古川知事「開門をするということの、農水相のご決意を確認できたかと思っています」
漁業者からは、養殖ノリに影響が出ないよう来年5月の開門を求める声が上がったが、郡司農水相は「今は時期を特定するときではない」と明言を避けた。