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森本防衛相の竹島関連発言に自民など反発

2012年8月10日 17:20
森本防衛相の竹島関連発言に自民など反発

 韓国・李明博大統領の竹島訪問をめぐる森本防衛相の10日朝の記者会見での発言に対し、与野党から強い批判の声が上がっている。自民党は、問責決議案の提出も検討している。

 森本防衛相は10日朝の閣議後の会見で、日本固有の領土である竹島に李大統領が訪問することについて、「韓国が内政上の判断で決めることだと思う」「他の国の内政に、とやかくコメントすることは控えるべきだ」と述べた。

 これに対し、自民党の会合では、森本防衛相の発言をめぐり「即刻更迭すべきだ」などと厳しい意見が相次いだ。

 安倍元首相「誤解を招くような発言は厳に慎むべきであって、私は直ちに撤回をしてもらいたい」

 石破元防衛相「内政上の問題であるから、とかくコメントを控えるべきだというのは、日本国政府の閣僚としてあるべきものだ、と私どもは考えておりません。この点の真偽はただしていかないといけないし、国防を預かる防衛相としてこのようなコメントをなさる、発言をなさるというのは極めて不適切である」

 自民党の会合では、森本防衛相の発言をめぐり、「即刻更迭すべきだ」などと厳しい意見が相次いだ。自民党は今後、国会審議で森本防衛相に発言の真意をただした上で、森本防衛相への問責決議案の提出を検討するとしている他、与党内からも「辞任してもらった方がいい」との声が上がっている。

 批判を受けた森本防衛相は記者団に対し、「竹島問題が韓国の内政問題だと言った覚えはなく、外交交渉によって解決されるべきとのことに変わりはない」と釈明している。