自民党総裁選挙への出馬に意欲を示している安倍元首相は５日、発起人６１人からなる勉強会を立ち上げた。

　自民党本部で行われた勉強会には、安倍氏を含む議員５０人、代理１８人が出席した。安倍氏は挨拶で、「（自民党は）力強く経済を成長させていく道筋を国民に示していく大きな責任を持っている。国民と共に新しい朝を迎える、そういう日本をつくっていこうではないか」と述べた。

　勉強会では、推薦人２０人を大きく超える数の議員を集め、派閥横断的な支持の広がりをアピールした格好だが、中には他の議員を支持する人も出席しており、全員が安倍氏支持で固まっているわけではない。６日には石破前政調会長と合同の勉強会が予定されていて、連携を模索する動きもある。石破氏は１０日に正式に出馬を表明する見通し。

　一方、再選を目指す谷垣総裁は、「社会保障と税の一体改革」をめぐって共に尽力した伊吹氏に電話で協力を求めるなど、出馬に向けた努力を続けている。

　こうした中、関係者によると、石原幹事長は４日、出身派閥の会長である山崎前副総裁と会談し、「谷垣さんが出ないなら支えてください」と協力を要請したという。

　この他、町村元官房長官が近く出馬を表明する意向で、林政調会長代理も意欲を示している。