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サポート不十分…自民党会合で山中教授講演

2012年11月2日 17:52
サポート不十分…自民党会合で山中教授講演

 iPS細胞(=人工多能性幹細胞)の生みの親で、今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学・山中伸弥教授が2日、自民党の日本経済再生本部の会合で講演した。

 山中教授は、日本とアメリカの両方で研究活動を行ってきた経験をもとに、日本の研究施設が老朽化している上、研究をサポートする人的体制も不十分な現状を訴えた。その上で、「このまま放置すると、科学全般で(日本が)順位を落とすのではないか。科学後進国になってしまうんではないか。取り返しのつかないことになるのではないか」と述べた。

 自民党は、iPS細胞のような今後成長が見込まれる分野に積極的な支援を行いたい考えで、今月中に取りまとめる新たな経済対策にも盛り込む方向。