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iPS細胞 2例目手術は「2年以内」

2015年3月20日 22:04
iPS細胞 2例目手術は「2年以内」

 去年、世界で初めてiPS細胞から作った網膜の細胞シートをヒトに移植した理化学研究所などは、2例目について、患者本人の細胞からではなく、第三者の細胞から作り出したiPS細胞を使って「2年以内に」手術を行いたいと20日に発表した。

 これは、20日に行われた日本再生医療学会で、理研の高橋政代チームリーダーらが明らかにしたもの。理研などは、去年9月、高橋リーダーのもと、目の難病の患者に、患者本人の皮膚からiPS細胞を作り、網膜の細胞シートを作製、患者への移植を行った。安全性の確認を最大の目的に行われた手術だが、高橋リーダーらによると、手術から半年が経過したが患者に拒絶反応はなく、腫瘍の発生は確認されていないという。

 また、2例目についてだが、1例目とは違い、患者本人ではなく、第三者の細胞から作ったiPS細胞を使い、移植を行うということで、時期は「2年以内に行いたい」としている。