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鳩山元首相、衆院選出馬断念の意向固める

2012年11月21日 13:20
鳩山元首相、衆院選出馬断念の意向固める

 政権交代の象徴ともいえる民主党・鳩山元首相が、来月の衆議院議員選挙への出馬を断念する意向を固めた。鳩山氏は21日午後、野田首相と会談し、自らの考えを直接伝えることにしている。

 鳩山氏は周辺に対し、出馬を断念する意向を示しており、21日午後、野田首相と会い、こうした考えを伝えることにしている。

 衆院選にあたって、民主党執行部は、消費税率の引き上げやTPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉参加に向けた協議促進などの党の方針を受け入れることを公認の条件としており、申請書への署名・なつ印を求めている。鳩山氏は、こうした執行部の方針を受け入れられないことなどから、出馬を断念する意向を固めた。

 鳩山氏の出馬断念について、党内からは「鳩山氏は政権交代の象徴だった。民主党が掲げた理想が、ある意味、終わったという思いだ」との声も上がっている。相次ぐ離党者に加え、今回の鳩山氏の出馬断念は選挙での逆風にさらされる民主党の現状を改めて浮き彫りにしたとの指摘も出ている

 鳩山氏の出馬断念の意向について、野田首相は記者からの問いかけに無言だった。

 また、自民党・安倍総裁は「(民主党が)自分たちのイメージアップのために、鳩山さんをある意味において、トカゲの尻尾切りふうに、辞めざるを得なくなる方向に持っていったのかな」と話した。