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首相「国防軍創設簡単でない」自民公約批判

2012年11月24日 2:04
首相「国防軍創設簡単でない」自民公約批判

 野田首相は23日午前、視察先の川崎市で、自民党が衆院選の公約に「国防軍」の創設を掲げたことについて、「簡単にはできない」と批判した。

 野田首相は「自民党の政権公約はすぐにでもできることを、可能なことを盛り込んだと安倍総裁がおっしゃっていると思う。憲法改正、9条改正も含めて国防軍というのはそう簡単にすぐできることなのかと」と述べ、憲法を改正して自衛隊を国防軍とすることは簡単に実現できることではないと指摘した。

 一方、自民党・安倍総裁は23日も、安全保障政策をめぐり、政府の憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を可能にするべきだとの考えを強調した。安倍総裁は岐阜市での講演で、「もし攻撃されたときに、日本の自衛隊がアメリカを助けるか助けないかが、集団的自衛権を行使できるかできないかということであります。助けなかったら、その瞬間に日米同盟は終わるんです」と述べた。

 自民党が公約に掲げた国防軍をめぐっては、公明党・山口代表も22日、「長年定着した自衛隊という名称を変える必要性はない」と否定的な考えを示している。