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軍事作戦中止要請もアルジェリア首相応じず

2013年1月18日 3:49

 アルジェリアで天然ガス関連施設が襲撃された事件で、安倍首相は日本時間18日未明、アルジェリア・セラル首相と電話会談し、人質解放のための軍事作戦を中止するよう要請した。セラル首相は中止には応じなかった。

 会談で安倍首相は、アルジェリア軍による人質解放のための軍事作戦について、「人質の生命を危険にさらす行動を強く懸念しており、厳に控えていただきたい」と述べ、中止するよう求めた。これに対し、セラル首相は「犯行グループは危険なテロ集団である」などと説明し、「これが最善の方法で、オペレーションは続行中だ」と述べ、応じなかった。

 一方でセラル首相は「人質は一部救出できた」と述べたが、日本人が含まれるかどうかなどについては「オペレーション中なので、まだ詳しく確認できていない」と明らかにしなかった。

 また、18日未明に首相官邸で記者会見した菅官房長官は、アルジェリア政府に対し、アメリカ・イギリス両国と共に、軍事行動に出ないよう強く要請していたことを明らかにした。ただ、アルジェリア軍が軍事作戦を開始する際、アルジェリア政府から各国に対して連絡はなかったという。