×

“領有権問題ない”は難しい解釈~森本氏

2013年2月18日 21:07
“領有権問題ない”は難しい解釈~森本氏

 森本前防衛相は18日、中国などアジア太平洋諸国の海軍の代表者らが出席した会合で講演し、沖縄・尖閣諸島をめぐり、「領有権問題はない」とする日本政府の立場について、「国際慣習から見ると、難しい解釈だ」と指摘した。

 森本氏「日本固有の領土であることに、我が国は一点の疑いも持っていないが、領有権問題がないと主張する我が国の公式の立場は、少し、国際慣習からみると難しい解釈であり、政治外交上の重大な問題が存在するということは、日本として認めるべきではないか」

 森本氏はその上で、中国による尖閣諸島への領海侵犯などが相次いでいることから、不測の事故を防ぐために、ホットラインなどを設ける「日中海上連絡メカニズム」を早急に構築すべきだと指摘した。

 これに対し、中国海軍の代表者は「安全のための交渉を相互にやるべきだと思う」と賛意を示した。