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中国機への緊急発進回数が倍増、過去最多に

2013年4月17日 22:18
中国機への緊急発進回数が倍増、過去最多に

 防衛省は17日、12年度の一年間に行った外国の航空機への緊急発進(=スクランブル)の回数を公表し、国別で、中国の飛行機に対しての発進が初めて最も多くなったことが分かった。

 航空自衛隊による12年度の緊急発進の回数は、前年度から142回増えて567回だった。増加の理由について防衛省は、去年9月の国有化以降、中国機による沖縄・尖閣諸島への接近が増えたためとしている。中国機に対する緊急発進は306回と前年度比でほぼ2倍に増え、過去最多となった。国別でも、初めてロシア機への発進を上回り、最も多くなったことが分かった。

 一方、12年度は、領空侵犯が2件発生し、去年12月に中国国家海洋局所属のプロペラ機が尖閣諸島の領空を侵犯した他、2月にはロシアの戦闘機2機が北海道・利尻島の領空を侵犯した。