ＡＰＥＣ首脳会議が、７日からインドネシアで始まった。これに先立ち、安倍首相は中国と韓国の首脳とそれぞれ、握手を交わした。

　安倍首相は、７日午前に開かれた首脳会議の前に、中国の習近平国家主席や、韓国の朴槿恵大統領と、それぞれ握手を交わした。両首脳と接触するのは先月のＧ２０サミット以来のこと。

　一方で、正式な首脳会談は依然、開かれないままだが、安倍首相としては、こうした接触を重ねることで、両国との関係改善のきっかけとしていきたい考え。

　こうした中、首脳会議では、地域経済統合の促進などについて話し合われた。会議の席で安倍首相は「日本経済の再生を通じてＡＰＥＣ地域、ひいては世界経済の成長に貢献していく」との決意を表明した。

　首脳会議では８日に、広範囲な経済統合を目指すことなどを盛り込んだ首脳宣言を採択する予定。またＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の首脳会合も８日行われ、安倍首相が年内の交渉妥結に向け、どこまで存在感を発揮できるのか、注目される。