フィリピンなどに地デジ売り込みへ~総務相
新藤総務相は8日からミャンマーなど3か国を訪問し、地上デジタル放送や郵便システムに関わる各国との協力関係を進める方針。
これは7日の記者会見で新藤総務相が発表したもの。8日から12日間の日程で、ミャンマー、フィリピン、そしてアフリカ南部のボツワナを訪問する。
日本はミャンマーに対し、郵便システムの「パッケージ輸出」を行うことでおおむね合意しているが、新藤総務相は現地の郵便局を視察する他、テインセイン大統領と会談し、正式合意に向けて働きかけたい考え。
また、フィリピンでは日本企業60社150人を率い、「地デジ国際セミナー」を開催。去年、甚大な台風被害を受けたフィリピンで、日本の地デジ技術やICT(=情報通信技術)を用いた防災・減災システムの優位性を紹介する。
ボツワナもアフリカで唯一、地デジ日本方式を採用しており、新藤総務相は会見で、地デジ欧州方式を採用しているボツワナの周辺国を念頭に、「『日本とつきあうと、こういうことが起きる』ということを身をもって示したい」と意気込みを示した。新藤総務相はまた、日本の独立行政法人「JOGMEC」が設立した地下鉱物資源を衛星画像解析で探る研究施設を視察する予定。