ＮＨＫの籾井勝人会長の就任会見での発言が問題視されている事に対し、ＮＨＫの経営委員会は２８日、籾井会長に対し厳重注意を与えた。

　籾井会長が２５日の就任会見で、いわゆる従軍慰安婦問題などについて個人的意見を述べた事に対し、国内外から批判が出ている。

　２８日に開かれたＮＨＫの経営委員会で、籾井会長は「会見で個人的見解を話したのは不適切だった。反省している。話すつもりはなかったが、ついフライングしてしまった」などと述べた。これに対して浜田経営委員長は、「公共放送トップの立場を軽んじたものと言わざるを得ない。改めて自分の置かれた立場を十分理解してほしい」と厳重注意した。経営委員からは「会見に臨む姿勢が甘かった」「今後の事態収拾に向け具体的な取り組みを」といった厳しい意見が相次いだが、辞任を求める委員はなかったという。