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JR北海道社長を事実上の更迭へ

2014年3月3日 11:26

 JR北海道で鉄道のレール幅の検査データの改ざんなどの問題が相次いだことを受け、政府は野島誠社長を事実上更迭し、次期社長に島田修JR北海道ホテルズ社長を起用する方針を固めた。

 JR北海道をめぐっては去年9月、貨物列車の脱線事故をきっかけに社員がレール幅の検査データを改ざんしたことが発覚した。さらに、その後もレールを管理する複数の現場でデータの改ざんなどが相次いで発覚し、先月には国土交通省がJR北海道を刑事告発していた。

 こうしたことを受け、政府はJR北海道の野島誠社長を事実上更迭し、新たに島田修JR北海道ホテルズ社長を起用する人事を固めた。

 また、あわせて小池明夫会長の後任に須田征男・元JR東日本常務を起用する方針。須田氏は技術畑出身でレールの整備など土木分野に精通しているということで、こうした点が起用の背景にあるとみられる。

 政府はこれらの人事について、月内にも閣議了解する考え。