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防衛相が南鳥島を視察 海自隊員を激励

2014年6月5日 2:14
防衛相が南鳥島を視察 海自隊員を激励

 日本の最も東にある島・南鳥島。近年はレアアースの存在が指摘されるなど重要度を増している。この小さな島を守る、隊員わずか12人の海上自衛隊の部隊を中丸由子記者が取材した。

 南鳥島は、小笠原諸島にある日本最東端の島で、周囲わずか6キロの小さい島。民間の移動手段はなく、東京から自衛隊機で約4時間。まさに“絶海の孤島”に海上自衛隊の南鳥島航空派遣隊がある。週1回、食料品などの物資を運ぶ自衛隊機の運航支援や、滑走路の管理などを行っている。

 わずか12人の隊員たちが、日本の国旗を掲げ、島の防人(さきもり)として駐在することで、この最東端の小さな領土が安定的に維持されている。排他的経済水域を維持する重要な役割とともに、近年は、レアアースなど海洋資源の存在も指摘され、注目を浴びている。

 小野寺防衛相「気象観測や経済水域の確保、海底資源の可能性など、国益上大変重要な島であります。諸君とともに国民の生命、財産、我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜く所存です」

 視察に訪れた小野寺防衛相は、中国の海洋進出にも触れながら、隊員を「最東端の防人」と呼んで激励するとともに、今後、南鳥島での警戒監視活動も重要になるとの考えを示した。