自民党新幹事長に谷垣禎一法相が内定
3日の内閣改造・自民党役員人事で焦点となっていた幹事長に谷垣禎一法相が内定した。
安倍首相は2日までに谷垣法相に幹事長就任を要請し、谷垣氏もこれを受け入れた。政権内では谷垣氏が法相として省内の信頼があついことなどから留任を検討すべきとの意見もあった。ただ、安倍首相が、幹事長には経験豊富な重鎮をあてたいとして、幅広い政策に通じ党の総裁の経験もある谷垣氏を起用することにしたもの。
幹事長ポストをめぐっては、安倍首相と石破幹事長との間でその処遇をめぐって亀裂が深まったことで、党内に少なからず影響が出た。こうした事を踏まえ、挙党態勢を築くためには谷垣氏の起用が最適と判断した。
谷垣氏は、衆議院当選11回、財務相や国交相を歴任したほか、安倍首相の前に野党だった自民党の総裁を務めていた。自民党の総裁経験者が、退任後に幹事長に就任するのは初めてのこと。