各党代表質問 民主・海江田代表らが論戦
国会では、30日から安倍首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。民主党の海江田代表は集団的自衛権や実質賃金の低下などについて、安倍首相が演説で触れなかったと指摘し、「見事に論議拒否だ」などと批判した。
海江田代表「自分が言いたいことは言いたい放題ですが、国会での議論はしたくない。それで国民の理解が進まなくても、国会で絶対多数だからかまわない。最近の安倍総理には、そんなおごった態度がにじんでいます」
安倍首相「政府の考え方について国会から求められれば、丁寧に説明すべきは当然です。少なくとも自公連立政権には、海江田議員ご指摘の議論拒否などという発想は毛頭ございません」
また、海江田代表は派遣労働者の無期限派遣を条件つきで認める労働者派遣法改正案がこの国会に再び提出されたことをあげ、「派遣労働者は一生、派遣で働けというのか」とただした。これに対し、安倍首相は、「(改正案は)派遣労働者の正社員化を支援するもので、派遣で一生、働くことになるとの指摘には全くあたらない」と反論した。
海江田代表は、また、アベノミクスは企業利益最優先で間違っていると指摘した上で、「安倍首相のやっていることは、世界の流れから見ると一周遅れている」などと批判した。