安倍首相は１８日午後６時現在、官邸で公明党の山口代表との与党党首会談に臨んでおり、衆議院の解散に向けて最後の調整を行っている。

　安倍首相は１８日午後５時２０分頃から行われた自民党の臨時役員会で、谷垣幹事長ら幹部に対し消費税率引き上げの先送りと衆議院の解散を初めて正式に表明した。その後、山口代表との会談に臨んでいるが、ここでも同様の方針を伝え、選挙戦での協力などを確認しているものとみられる。

　この会談終了後に開かれる経済財政諮問会議で、安倍首相は円安対策などを柱とする経済対策のとりまとめを指示する。そのうえで記者会見を行い、消費税率の１０％への引き上げを先送りすることを正式に表明する。そして、法律で決まっている来年１０月の引き上げを先送りすることには国民の理解と協力が必要である、などと解散の理由を説明することにしている。また、「アベノミクス」の継続についても国民に問いたいと訴えるものとみられる。

　衆議院総選挙は１２月２日公示、１４日投開票の日程で行われる。