安倍首相、総理談話事前の国会議論に否定的
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今年発表する予定の戦後70年の総理談話をめぐる議論で、29日の衆議院予算委員会で民主党の長妻代表代行が談話の案を事前に国会に示し議論する考えがあるかただしたのに対し、安倍首相は否定的な考えを示した。
長妻代表代行「十分に事前に国会にもですね、(談話の案を)お示しをいただいて、これはある程度、国会で議論する時間というのは設けていただくということはできますか」
安倍首相「安倍内閣としては安倍内閣の責任の上において談話を発出させていただきたい」
また、長妻氏は村山談話に日中戦争などについて「過去の一時期、国策を誤り」との記述があることを取り上げ、「総理自身も国策を誤ったと考えるか」と質問した。これに対し、安倍首相は「一つ一つの字句について論評するつもりはない。村山談話についても全体として受け継いでいる立場は変わらない」と述べた。
安倍首相は今月25日のテレビ番組で、歴代内閣の談話を全体として受け継ぐと述べた上で「今までのスタイルを下敷きにすると、『今まで使った言葉を使わなかった』『新しい言葉が入った』などこまごました議論になる」などと述べ、これまで用いられてきた表現には、こだわらない考えを示していた。