NHK会長、民主党議員と激しい言い争い
NHKの籾井勝人会長が18日、民主党の会議に出席した際、いわゆる「従軍慰安婦問題」などについての自身の発言をめぐって、出席議員と激しい言い争いとなった。
籾井会長「私どもは放送法にのっとり、真実に基づき公平公正・不偏不党、誰からも、何人からも規律されずというスタンスでやっている」
民主党議員「やってないから言ってる」
籾井会長「何がやっていないんですか。やってなかったら言ってくださいよ」
民主党議員「議論にならないじゃないですか」
籾井会長「あなたのは“へりくつ”ですよ」
会議では、籾井会長が今月5日、戦後70年に合わせて、NHKの番組でいわゆる「従軍慰安婦問題」を取り扱うかについて、「政府のスタンスがまだ見えない。取り上げるのが妥当か、本当に慎重に考えなくてはならない」と発言したことについて、出席議員が撤回するよう求めた。これに対し、籾井会長は「難しいので慎重に、というのが私の真意だ」などと説明し、撤回はしなかった。
民主党幹部からは、「放送の中立性に反する」として籾井会長の辞任を求める声も上がっている。