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“村山談話”と「多少違ってくるのは当然」

2015年4月10日 21:17
“村山談話”と「多少違ってくるのは当然」

 戦後70年の首相談話のとりまとめに向けて設置された有識者会議の北岡伸一座長代理は10日、都内のシンポジウムで、今回の談話について20年前の村山首相談話と同じ言葉を使うことにこだわるべきではないとの考えを示した。

 戦後70年談話有識者会議・北岡伸一座長代理「100年、200年たっても村山談話と同じ言葉を使うか、という議論をするのでしょうか。そんなバカなことはあり得ないですね」

 北岡氏はまた、戦後70年の談話について、「戦後50年と70年で言うことが多少違ってくるのは当然だろう」と述べ、戦後50年に発表された村山談話と表現が変わることはあり得るとの考えを示した。

 安倍首相は歴史認識について、「歴代内閣の立場を全体として引き継ぐ」と述べるにとどめており、村山談話に盛り込まれた過去の「植民地支配」と「侵略」に対する「反省」と「おわび」との表現を踏襲するかが焦点となっている。