×

首相「戦闘に至らない」“後方支援”で議論

2015年5月28日 1:59
首相「戦闘に至らない」“後方支援”で議論

 集団的自衛権を限定的に行使できるようにすることを含む安全保障関連法案の審議が、衆議院の特別委員会で始まった。審議では、海外で自衛隊が他国の軍隊に後方支援を行う際、戦闘になるかどうかが議論になった。

 共産党・志位委員長「自衛隊が(正当防衛のため)いったん、武器の使用をすれば、相手方はさらに反撃をする。相手方が攻撃を中止する、あるいは逃走するまで、武器の使用を続けることになります。自衛隊がまさに戦闘することになるのではありませんか」

 安倍首相「もし攻撃を受けた場合には、そこで応戦するということではなくて、直ちに退避に移るわけです」

 安倍首相は自衛隊員が攻撃を受ける可能性について、「100%ないと言ったことはない」と述べた上で、攻撃を受けても応戦せず、退避するので、戦闘には至らないとの認識を示した。また、避難する日本人を輸送しているアメリカ軍の艦船を自衛隊が他国の領海内でも守れるかについて、安倍首相は、憲法が海外派兵を禁じているため「基本は許されていない」と説明した。