首相、再生可能エネの新たな取り組み発表
安倍首相は31日、福島県を訪問し、地熱発電など再生可能エネルギーを促進するための新たな取り組みを発表した。
安倍首相はまず、太陽光発電などの研究を行う「福島再生可能エネルギー研究所」を視察した。ここで安倍首相は、福島県を「再生可能エネルギーの先駆け」にするとして、原発事故の被災地で発電された風力や太陽光などの電力を優先的に買い取る支援策を表明した。
また、午後は福島県内の「柳津西山地熱発電所」を訪れ、地熱発電の普及策を発表した。地熱開発に必要な井戸の掘削への国の補助率を従来の50%から75%に引き上げることや、開発によって温泉が枯れた場合には代わりの温泉を掘る費用を国が負担することなどが柱となっている。
安倍首相「地熱発電が持っている大いなる可能性を日本として生かしていかなければならないと思います」
来週に開かれるG7サミットで、CO2の削減に取り組む姿勢をアピールしたい安倍首相。また、国内でも再生可能エネルギー推進への本気度が問われている中、今回の福島視察は絶好の発信の機会になった形。